レコーディング・ダイエットにまつわる妄想録

2007-10-25 - Chambre Resonnanteの続きですが、こちらは妄想度がより高い仕様でお送りします。

他に似たパターンの物語はないかと探してみると

いやいやいやこれがすぐ近くにあったんですよ。

はてなブックマーク - 10月14日のテレビ放映に関しましてご報告とお詫び – SONICWIREブログ

初音ミクの周辺ではまだいくつもの物語が錯綜しているように思っていますが、少なくとも伊藤さんの記事の背景には、

初音ミク】というよいものを伝えたい
↓
しかし【マスコミ】は正しく伝えなかった ← 私たちのせいでもあるんだけど
↑
しかもそのせいで困る人が出てきている

という物語が読み取れるかと思います。もちろんこの物語の力だけのせいではなく、「マスコミは正しく伝えない」「マスコミはオタクを笑いものにする」などの、今まで蓄積された物語の回路との相乗効果もあるでしょう。ともかく、伊藤さんはじめクリプトン・フューチャー・メディアはある程度の支持を得てますよね*1

「マスコミは正しく伝えない」からこそ

さて、レコーディング・ダイエットのお話に戻ります。例によってダルいので全文引用はしませんが、記事を読んでいくと、テレビなどの紹介を見て、正しい知識を得ずにダイエットを始め、失敗する人について岡田さんが心を痛めておられることがわかります。
お? ってことは、さっきの物語の【】の部分を入れ替えて、

レコーディング・ダイエット】というよいものを伝えたい
↓
しかし【マスコミ、いいめも】は正しく伝えなかった ← 私たちのせいでもあるんだけど
↑
しかもそのせいで困る人が出てきている

ほら、ぴったりです!
まあぶっちゃけてしまうと、「悪いのは(基本的に)正しく伝えないマスコミだ!」という物語の回路に乗れればよかったのです*2
先にも触れましたが、「マスコミは正しく伝えない」は特にネット界隈ではよく語り継がれる物語です。ダイエット方面で言えば、あるある納豆事件なんてありましたね。マスコミが正しく伝えなかったことで、多くの困る人が出ました。今回もそれと同じようなもので、正しく伝えないマスコミのせいでダイエットに失敗する人が出てくるのですから、責めるべきはマスコミです。
いいめもについても、(1)責める理由は「正しく伝えなかったから」、(2)正しく伝えないせいでダイエットに失敗する人を出さないように、サービスは即刻停止してもらいたい、という論点で扱えばよかったのです。「著作権」がお門違いだったことは前のエントリで述べたとおりです。

まだ妄想できそうだけど、書くか書くまいか。

*1:私も応援してます

*2:ただし、クリプトンがそうした「あくどい」手法を用いたのだ、と主張するつもりはありません